神社で楽しむ「中秋の名月」
夏の暑さが和らいだら、秋の到来♪
短くも実り豊かなこの季節の楽しみのひとつが「お月見」ですね。中秋の名月にはお団子を食べたり、家族で集まる方もいらっしゃるのでは。実は、全国各地の神社でも中秋の名月のベントが行われているんですよ!
美しい月を愛でながら楽しむ神社の催しや、中秋の名月について解説致します。
中秋の名月とは?この時期は何をするの?
中秋とは旧暦の8月15日を指し、この日は一年のうち最も美しい月を見ることができるため、古くからお月見の習慣がありました。平安時代の貴族は月を眺めながら和歌を読むなど、優雅に過ごしていたようです。
ちなみに中秋の名月のお月見は、元々「中秋節」と呼ばれる中国の文化で、現代の中国でも日本とはちょっと違ったお月見の風習があります。中国の中秋節では月餅をたべたり家族だんらんを楽しんでいるそうですよ。
中秋の名月に登場する食べものといえば「お団子」。お供えものをする文化も中国から渡ってきたものとされています。中国では月餅を備えていたのが、日本ではお芋やお団子に変化していきました。
また、中秋の名月の時期はサトイモやサツマイモの収穫時期と重なり、豊作を祝うお祭りの要素もあるため「芋名月」と呼ばれることもあります。現在でも地域によってはお団子ではなくサトイモなどを供えることもあります。
中秋の名月を楽しめる神社3選
松尾大社(京都府)
松尾大社(まつのおたいしゃ)では、毎年中秋の名月の時期に「観月祭」が行われています。
琴の奉納演奏や俳句大会など、風流な催しものとともにお月見を楽しむ事ができます。
■開催日時:2024年9月17日(火)17:00~20:30
拝観受付は、午後5時より午後8時半まで。拝観料1,000円
石山寺(滋賀県)
日本三大名月鑑賞地としても知られる石山寺。
一説には紫式部がこの地を訪れ、湖面に映える十五夜の月を眺めて「源氏物語」の構想を練ったとも言われています。
期間中は境内がライトアップされており、本堂では源氏物語に関連した催しものが行われています。
■開催日時:2024年9月17日(火)・19日(水) 17:30〜21:00
※小雨決行(荒天中止)
身曾岐神社(山梨県)
身曾岐神社(みそぎじんじゃ)の観月祭では、式中に月の神様の御名(御神號)である「月読命(つきよみのみこと)」を唱えます。
「つきよみのみこと、つきよみのみこと、つきよみのみこと、・・・」と何回も何回も唱えて、月神の化身であるお月さまに、御神徳を称え、天地自然の働き、恵みに感謝の祈りを捧げます。
お祭りの後にはお直会(なおらい)が行われ、能楽殿の上に浮かぶ美しいお月さまを鑑賞しながら、お団子をいただきます。
■開催日時:2024年9月17日(火)
神社で楽しむ「中秋の名月」
おうちでお団子を食べてゆっくり過ごすのも良いけれど、神社で雅な音楽を聞きながら過ごす中秋の名月は格別です。
ぜひ一度訪れてみてくださいね!
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