一年の後半の無事を祈る「夏詣」
「夏詣」という言葉を聞いたことはありますか?
一年のはじめに神社やお寺にお参りをする「初詣」がありますが、そこから半年後の7月1日以降に今年のこれまでの無事を感謝し、この先半年の平穏を願うのが「夏詣」です。
比較的新しい習慣ですが、全国の神社・仏閣に拡がりをみせています。
新鮮な気持ちで残りの半年を過ごすことができる「夏詣」について解説致します。
夏詣とは
一年の最後の日である大晦日には「年越しの祓え(ねんごしのはらえ)」といって、一年の汚れを祓い清める風習があります。
そのあと、新しい年を迎えた元日に一年の無事を祈って初詣を行います。
そこから半年後の6月30日には半年の罪穢れを祓い清める「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」が神社仏閣で行われます。
こちらも長きにわたり親しまれてきた習慣です。
この夏越の大祓のあとに初詣のようなお参りをして、半年間の無事と残り半年の平穏を祈ろうと始まったのが「夏詣」です。
夏詣はいつ、どこで始まったの?
まだ耳慣れない「夏詣」を提唱したのは、東京都にある浅草神社。
平成26年(2014)にはじめて行われ、2024年の今年で10年目を迎えます。
日々の暮らしの中の節目を大切にしよう意味が込められており、一年の中間地点である7月のはじめに心新たにできる行事です。
夏詣の楽しみ方とみどころ
全国各地の神社・仏閣でも夏詣を行っており、いくつもの神社をまわってオリジナルグッズをもらう夏詣イベントも開催されています。
また、夏詣だけの御朱印を用意している神社もありますので、御朱印ファンにとっても見逃せない行事です。盆踊りを開催する神社もありますので、家族で参加するのも楽しそうですね。
愛知県にある市原稲荷神社ではこのように風輪がたくさん飾られ、美しく涼しげな夏詣を体験することもできます。
一年の中間地点に、夏詣に行ってみよう
一年のちょど真ん中にこれまでの半年間を振り返りつつ、この先も平穏に暮らせるように祈る夏詣。
きっとすっきりとした気持ちで、残り半年間を過ごせますよ。ぜひ、お近くの神社で夏詣をおたのしみくださいね。
この記事をシェアする