菅原道真公を忍び、ひとあし先に春を感じる「梅花祭」

1月下旬から開花し始める梅は、ちょっと早めに春を感じさせてくれますね。
そんな梅を愛でる神社での行事「梅花祭(ばいかさい)」をご存知でしょうか。
学問の神として知られる 菅原道真公を祀る神社で行われる、春らしい祭典の梅花祭をご紹介します。
梅花祭とは
梅花祭(ばいかさい)は、学問の神として知られる 菅原道真公を祀る神社で、毎年2月25日 に行われる行事。
道真公の命日にあたるこの日に彼が愛した梅の花を供え、菅原道真公を偲び感謝の祈りを捧げます。
特に 京都府の北野天満宮や福岡の太宰府天満宮で盛大に行われ、春の訪れを告げる風物詩として親しまれています。
北野天満宮の梅花祭ではお米を蒸して大小二つの台に盛った「大飯」「小飯」、白い梅・紅の梅の小枝を挿した「紙立(こうだて)」などを供えます。
また、授与所では「紙立」に用いた玄米を「厄除玄米」として授与しています。
【予告】梅花祭
天神さまの御命日にあたる2月25日には、毎年梅花祭と称して祭典と上七軒のご奉仕による野点茶会が行われます。お茶席の拝服券も文道会館にて発売中です。皆さまのお越しをお待ちしております☺️#京都 #北野天満宮 #梅花祭 #芸舞妓 #野点 #上七軒 pic.twitter.com/YkoSM9aw7h— 【公式】北野天満宮 全国天満宮総本社 (@kitano_bunka) February 18, 2020
梅花祭のはじまりは?
梅花祭の起源は、道真公が左遷された際に詠んだ和歌
「東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」
に由来します。
彼の死後、その徳を偲び、命日に梅の花を捧げるようになったことが祭りの始まりとされています。
梅花祭の見どころ
ひとつめの見どころは、何と言っても美しい梅の花 。
春の柔らかな日差しに照らされる梅の花を見ていると、心穏やかに過ごせそうです。
ちなみに北野天満宮の境内には菅公ゆかりの梅が約50種、およそ1,500本植も植わっており、2月から3月にかけて大変美しい梅を眺めることができます。
次にご注目いただきたいのは、梅花祭に屋外で行われる茶会の「野点(のだて)」です。
※画像はイメージです
梅の花を眺めながらお抹茶を楽しむという風雅なひとときを過ごせるとあって大人気!
北野天満宮で野点に参加するには、事前に「野点拝服券」を賜ることが必要ですので、北野天満宮のWEBサイトなどでご確認ください。
このほか、巫女による舞の奉納や雅楽の演奏が行われ、境内には厳かで華やかな雰囲気が広がります。
2月25日はお近くの梅花祭へ
美しい梅を愛でながら菅原道真公を偲ぶ梅花祭。
雅なひとときを過ごし、一足早めの春を楽しんでみませんか?
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