2023/10/30

神社と聞くと古い歴史がある建物を想像しますが、新しい建物の神社がちらほらあります。

有名な建築家の方のデザインや、地域のプロジェクトの一貫で造られたものなどバックグラウンドも様々。

お参りしながら近代的な建築物も楽しめる、珍しい神社をご紹介致します。

武蔵野坐令和神社(埼玉県所沢市)

世界的建築家である隈研吾氏のデザイン・監修のものと建てられたこの神社は、『令和』の元号の由来となった万葉集の舞台でもある武蔵に創建されました。

正式名称は「武蔵野坐令和神社(むさしのにますうるわしきやまとのみやしろ)」 で、通称「武蔵野令和神社(むさしのれいわじんじゃ)」と呼ばれています。

天井には名作ゲーム『ファイナルファンタジー』シリーズのキャラクターデザインを手掛けた天野喜孝氏による、「鳳凰」が描かれています。また、彫刻家の土屋仁応氏の手によるニホンオオカミをモチーフとした神使像(狛犬)も大変美しく、美術鑑賞がお好きな方にもきっと満足いただける場所です。

宝満宮 竈門神社(福岡県太宰府市)

出典元:宝満宮 竈門神社 Webサイト

主祭神に玉依姫命(たまよりひめのみこと)をお祀りし、古くより縁結びの神社として親しまれてきた『宝満宮 竈門神社』は、「百年後も愛され続ける建物」をコンセプトにお札お守り授与所をリニューアル。

そのデザインを手掛けたのは、インテリアデザイナーのWonderwall片山正通氏。

ご神紋の桜を配した天井や淡いピンクのトーンが美しい空間に、ほっと安らぐはず。

護王神社(香川県香川郡直島)

出典元:ART SETOUCHI 作品No. na12-B 家プロジェクト 護王神社

改築の際、現代美術家の杉本博司氏によって設計された護王神社。

この神社のみどころは、石室と本殿を結ぶガラスの階段です。その美しい姿は、神社というよりアート。写真家でもある杉本氏の光を扱う技術に惚れ惚れしてしまうはず。

また、この護王神社の改築は『家プロジェクト』と呼ばれる直島・本村地区において展開するアートプロジェクトのうちのひとつ。

護王神社の他、7軒の建築物がアートして公開されているので、時間がある方は併せて訪れてみるのがおすすめです。

近代建築や美術を楽しむお参りへ

古く歴史を感じる神社も素敵ですが、近代的なデザインやアートを取り入れた神社も魅力的ですね。

これまで見たことが無いようなデザインの神社や改装で新しくなった神社を、ぜひ訪ねてみてください。

 


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